欅平と工事用トロッコ電車Keyakidaira
観光用のトロッコ電車が終わる欅平から、ツアーが始まります。ここで工事用トロッコ電車に乗り継ぎ、トンネルの中を500m、3分で竪坑エレベーターへ。レールは宇奈月からつながっていて、貨車を載せたまま走れます。JTBは2026年10月1日、欅平駅2階にツアー参加者用のラウンジを開き、セキュリティチェック、ヘルメットの配布、ドリンク、コースによっては昼食を提供します。
10–11月黒部峡谷鉄道の終点・欅平と、立山黒部アルペンルートの黒部ダムを、山の中で結ぶ約18kmの関西電力の工事用ルート。竪坑エレベーター、約40℃の高熱隧道を抜ける蓄電池機関車、傾斜34度のインクライン、トンネルの専用バスを乗り継ぎます。個人での通り抜けはできず、宿泊付きの1泊2日ツアー(13万円台から)で参加します。
黒部宇奈月キャニオンルートは、黒部峡谷鉄道の終点欅平から、立山黒部アルペンルートの黒部ダムまで、山の中を約18kmで結ぶルートです。ツアーは2026年10月2日に始まり、11月30日まで。個人で入ることはできず、旅行会社が売る宿泊付き1泊2日のツアーが唯一の参加方法です。料金は基本コースで13万〜14万円ほど(宿泊、アルペンルートとトロッコの運賃、ガイド、食事込み)。定員は1日20〜30人、初年度は約2,700人分の限定販売です。
黒部川の発電所を建設するため、日本電力と関西電力が整備した工事用の通路です。黒部川第三発電所が発電を始めたのが1940年、黒四(黒部川第四発電所と黒部ダム)の竣工が1963年。2023年までは、関西電力が高倍率の抽選で募る見学会でしか通れませんでした。2018年に関西電力と富山県が一般開放と旅行商品化で合意し、2024年に開業する予定でしたが、2024年1月1日の能登半島地震で黒部峡谷鉄道の鐘釣橋が被害を受けて延期に。2026年10月1日にトロッコ電車が欅平まで全線運行を再開し、翌2日にツアーが始まりました。
ハイキングではなく、景色を楽しむルートでもありません。ほとんどがトンネルの中なので、峡谷は見えません。見られるのは、機械と熱い岩盤と土木の遺産です。眺めがあるのは、竪坑の展望台、仙人谷の鉄橋、タル沢横坑の展望台の3か所。黒部峡谷とアルペンルートを、富山まで戻らずに結ぶ唯一の道でもあります。
私は2026年10月25日に黒部峡谷鉄道に乗りました。ホームにも沿線にも、新しいキャニオンルートの広告があちこちにありました。
宇奈月側から順に紹介します。CコースとDコースは逆向きに進みます。
観光用のトロッコ電車が終わる欅平から、ツアーが始まります。ここで工事用トロッコ電車に乗り継ぎ、トンネルの中を500m、3分で竪坑エレベーターへ。レールは宇奈月からつながっていて、貨車を載せたまま走れます。JTBは2026年10月1日、欅平駅2階にツアー参加者用のラウンジを開き、セキュリティチェック、ヘルメットの配布、ドリンク、コースによっては昼食を提供します。
急な地形で線路を延ばせないため1939年に設置され、完成当時は標高差が日本一でした。200mを2分で昇ります。床にはレールがあり、貨車がそのまま入れます。下の乗り場は床が濡れて滑りやすく、レールの溝に足を挟まないよう注意が必要です。
上の駅から歩いて5分の竪坑展望台では、正面に標高1,543mの奥鐘山の全景、欅平駅からは見えない白馬鑓ヶ岳も望めます。Bコースは竪坑展望台の見学がありません。
蓄電池機関車で6.5kmを32分。途中の高熱隧道は、掘削時に岩盤が160℃を超え、ダイナマイトが自然発火するほどでした。今も岩盤は約40℃で、車内にも熱気と硫黄のにおいが届きます。
トンネルを抜けた仙人谷では、標高859mの鉄橋に降りて、手前に仙人谷ダム、背後に落差165mの雲切の滝を望みます。
上部専用軌道の終点は黒部川第四発電所です。国立公園内のため、発電所はすべて地下に造られました。ここから乗るインクラインは、黒四の建設資材を運ぶため1959年に完成。長さ815m、斜度34°を20分かけて昇り降りします。これほど急で長い斜坑を掘る工事は、世界にも例がなかったと紹介されています。
インクラインの上から、5本の横坑がある長さ10.2kmの黒部トンネルを専用の電気バスで走ります。タル沢横坑でバスを降り、展望台へ。富山平野とは反対側から見る剱岳が裏剱で、雪渓に輝く極東最南端の氷河も見えるとされています。見えるのは晴れた日だけです。
ルートの出口は黒部ダムです。AコースとBコースはここで解散し、各自でアルペンルートを立山駅方面へ向かいます。CコースとDコースは逆向きで、欅平からトロッコ電車で宇奈月へ下ります。
公式が示す乗車・移動の時間です。事前説明、ラウンジ、展望台での停車は含みません。
| 区間 | 乗り物 | 時間 | 距離 |
|---|---|---|---|
| 宇奈月〜欅平 | 黒部峡谷鉄道(トロッコ電車) | 80分 | 約20km |
| 欅平〜竪坑エレベーター | 工事用トロッコ電車 | 3分 | 500m |
| 欅平下部〜上部 | 竪坑エレベーター | 2分 | 標高差200m |
| 竪坑展望台 | 徒歩(Bコースは見学なし) | 5分 | わずか |
| 欅平上部〜黒部川第四発電所 | 蓄電池機関車(高熱隧道、仙人谷) | 32分 | 6.5km |
| 発電所〜インクライン上部 | インクライン | 20分 | 815m(34°) |
| インクライン上部〜黒部ダム | 専用電気バス(タル沢横坑で下車) | 40分 | 10.2km |
欅平〜黒部ダムは全長約18km、標高差は約900m。表の時間を足すと、ルート内は約1時間42分、宇奈月からのトロッコ電車を含めると約3時間2分です。
富山県が1泊2日の基本コースを4種類設定しています。旅行会社はこれをそのまま、または富山までの交通や観光、前後の宿泊を加えて販売します。
| コース | 出発 | 前泊 | 終了 | 1日の定員 | 催行日 |
|---|---|---|---|---|---|
| A | 宇奈月駅 第1便 | 宇奈月温泉 | 黒部ダム | 30人 | 10月の水・木曜日 |
| B | 宇奈月駅 第2便 | 富山駅周辺 | 黒部ダム | 20人 | 毎日 |
| C | 黒部ダム 第1便(扇沢から) | 大町温泉郷 | 宇奈月 | 30人 | 10月の水・木曜日 |
| D | 黒部ダム 第2便(立山駅からアルペンルートで) | なし(当日出発) | 宇奈月温泉(当日泊) | 20人 | 毎日 |
催行日は2026年10月25日時点のJTBの案内です。11月分はまだ載っていません。Bコースには、富山地方鉄道立山線の観光列車(アルプスエキスプレス等)を1日目または3日目に組み込めます。長野側から参加できるのはCコースだけです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 料金 | Aコースで14万円ほど(富山県の見込み)。コースごとに異なります。富山側出発は13万円台からと報じられました。催行日やホテルの1室あたりの人数でも変わります。 |
| 含まれるもの | 宿泊、立山黒部アルペンルートと黒部峡谷鉄道の運賃、事前レクチャー、コース全体に同行する専門ガイド、欅平〜黒部ダム間の安全添乗員、食事。 |
| 含まれないもの | 富山県内までの往復交通。各旅行会社が新幹線や観光、前後の宿泊を加えて販売します。基本コース単体の販売もあります。 |
| 販売会社 | JTBグループ、日本旅行、阪急交通社、近畿日本ツーリストなど、7月23日から全国約1,180社で発売。JTBは電話、店舗、リモート相談で受け付け、インターネットからは申し込めません(添乗員同行ツアーを除く)。 |
| 1人参加 | 1人でも参加できる予定とされていますが、旅行会社と商品によって取り扱いが異なります。 |
富山県の例(Dコース、東京発3日間):1日目は新幹線で富山へ、瑞龍寺と雨晴海岸を巡って富山市内に泊。2日目は立山駅からアルペンルートで黒部平へ(専門ガイドの事前説明会)、黒部ダムからキャニオンルート、欅平、トロッコ電車で宇奈月温泉に泊。3日目は宇奈月温泉を散策して新幹線で帰ります。公式サイト · JTBのキャニオンルート特集
ルートは今も関西電力の工事用施設の中にあります。かつての「黒部ルート公募見学会」に準じた条件です。
進む向きで泊まる場所が変わります。2日間は見ておき、当日のアルペンルートの最終便を確認してください。
北陸新幹線で黒部宇奈月温泉駅へ。富山地方鉄道で宇奈月温泉へ(26分、740円)。翌朝トロッコ電車で欅平へ、キャニオンルートを抜けて黒部ダムで解散。その後は各自でアルペンルートを立山方面へ向かいます。遅くなる場合は、山上の宿泊や扇沢へ抜ける方法を旅行会社に相談しましょう。
午前にアルペンルートで黒部ダムへ、午後にキャニオンルート、最後は欅平からトロッコ電車で宇奈月温泉の旅館へ。最後にトロッコ電車に乗るので、一般の最終列車(11月23日まで欅平16:43発、24日から16:01発)が目安になります。
唯一の長野側出発。扇沢から黒部ダム、キャニオンルート、トロッコ電車で宇奈月へ。松本経由で来て、黒部宇奈月温泉駅から北陸新幹線で帰る旅程に向いています。
行けません。ルートは関西電力の工事用施設の中にあり、参加できるのは旅行会社が売る宿泊付きのツアーだけです。当日参加も、宿泊なしの参加も、欅平〜黒部ダム間だけの参加もできません。ただし、1人でのツアー参加は可能な予定です(旅行会社と商品による)。欅平までの観光トロッコ電車は誰でも乗れます。
Aコースで14万円ほどが富山県の見込みで、富山側出発は13万円台からと報じられました。宿泊、アルペンルートとトロッコ電車の運賃、事前レクチャー、ガイド、安全添乗員、食事が含まれます。富山までの往復交通は含まれず、旅行会社の商品で加わります。催行日やホテルの相部屋の人数で変わります。
ツアーは2026年10月2日に始まり、10月と11月の2か月間、11月30日までです。BコースとDコースは毎日、AコースとCコースはJTBの案内で10月の水・木曜日です。販売は7月23日に始まり、約2,700人分の限定です。
参加は11歳以上で、乗り降りと階段の昇降に支障のない方です。杖や車椅子は使えません。妊娠中の方、乗り物酔いしやすい方、重度の閉所・高所恐怖症の方はご遠慮いただいています。服装はズボンと歩きやすい靴で、荷物はひざの上に抱えられるリュック1個ほど。ヘルメットは必ず着用します。
JTBグループ、日本旅行、阪急交通社、近畿日本ツーリストなど、全国の旅行会社で申し込めます。JTBは電話、店舗、リモート相談で受け付け、インターネットからは申し込めません(添乗員同行ツアーを除く)。撮影のルールや悪天候時の取り消し条件は公式サイトにないので、申し込む前に確認してください。
発表はありません。2026年10月25日時点で、公式サイトにもJTBにも、2027年の日程、料金、定員は載っていません。ルートは欅平から始まるため、黒部峡谷鉄道が走る期間にしか運行できません。鉄道の2026年の営業は4月20日に始まりましたが、欅平まで全線が通ったのは10月1日でした。
AコースとDコースは、トロッコ電車の駅のそばの宇奈月温泉に泊まります。ツアーでは宿が決まっていますが、前後の宿は自分で選べます。
黒部ダムで解散する場合や、長野側から入るCコースの前泊には、アルペンルートの両端のこの2軒が便利です。
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